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介護業界はなぜ人手不足なのか

【令和版】介護業界の現状

なぜ人手不足になるのか?

なぜ介護業界は人手不足が続いているのでしょうか。その原因を見ていきましょう。

なぜ人手不足になるのか?

採用が難しい

人手不足になる原因としてまず挙げられるのが、採用が難しい点です。介護労働安定センターが実施した調査によると、事業所の88.5%は採用が困難であると回答しています。介護業界は年々ニーズが高まっていることもあり、競合他社が多い状況です。そのため人材獲得の競争率も高く、限られた人材を多くの事業所が取り合う状態になっています。また、他の産業に比べて労働条件が厳しい点も、採用を難しくしている理由の1つです。産業全体が売り手市場で、介護職以外の選択肢が豊富な点も、人手不足が解消しない要因として挙げられるでしょう。

離職率が高い

離職率が高い点も、人手不足が解消しない原因の1つです。介護業界の離職率は約15%で、他の業界と比較しても決して高くはありませんが、それでも現場を離れる人が後を絶ちません。離職率が高い理由の1つが、賃金の低さです。2017年度に実施した介護労働実態調査によれば、介護職の平均月収は約21万円です。全産業の平均月収が約30万円なので、それよりもかなり下回っています。介護職という仕事にやりがいを感じていたとしても、生活が困難になるのであれば続けることはできません。

人間関係

人間関係のトラブルが原因で離職するケースも多いようです。介護現場では、1人の職員が多くの人と接しながら仕事を進めていきます。介護サービスの利用者だけでなく、その家族や他の職員などとも関わります。利用者から暴言や暴力を受けたことにショックを受けて辞めてしまうケースも少なくありません。多くの人と接するからこそトラブルに発展する可能性が高く、賃金の低さなども相まって離職につながります。

少子高齢化の影響

加速する少子高齢化も、人手不足の大きな原因です。需要に供給が追いついていない状況が続いており、職員の負担が増える一方であれば当然ながら離職率も高くなります。また、少子化が進み生産年齢人口が低下しています。介護を必要とする高齢者が増加している一方で、それを支えるための世代が減っています。

ネガティブなイメージ

介護業界にネガティブなイメージを持っている人も少なくありません。きつい・汚い・危険のいわゆる「3K」のイメージをいまだに持っている人も多いようです。そうなると、若い世代や未経験者はどうしても介護業界と距離を取ってしまいます。確かに、介護職は肉体的・精神的な負担はありますが、一方で魅力ややりがいのある仕事です。現状を打破するためにも、介護職のポジティブな側面を訴求しなければなりません。

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